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リハビリ職種なら絶対に抑えておきたい!【足部の機能⑥】

足部

2021.04.13

第五中足骨

 

なかなか足部の中でも日の目を見ない、第五中足骨。

軽視しがちですが重要な機能がある事を皆さんはご存知ですか。

 

 

前回のコラムで偏平足についての私見を述べさせてもらいました。

https://mysole.jp/kyokai/column/archives/859/

 

 

どうしても偏平足患者さんでは評価・治療の場面で母趾側へ目を向けがちになりますが、問題は母趾側に潜んでいるケースは少なく、

むしろ小趾側(第五中足骨周辺)に問題が潜んでいるケースが多いように感じます

 

 

扁平足になれば荷重点は母趾側に偏移しますが、母趾側に荷重点が偏移する原因はストロングポイントとして母趾側を過用しているケースが多く、見方を変えれば小趾側の機能低下とも言えるわけです。

 

 

実際に扁平足を有する患者さんの小趾側を評価してみると、第五中足骨の不安定性や小趾外転筋の機能低下を呈している患者さんが殆どです。小趾側での荷重が上手く行かないが為に、母趾側に頼るのです。

 

いわば小趾側は【サボっている】状態です。

すみません、少々言葉が乱暴でした。。。

 

 

苦手な小趾側での荷重を避け、母趾側ばかりで荷重を行い、外反母趾や足底腱膜炎に陥っている患者さんは少なくないのではないでしょうか。反復捻挫、ジョーンズ骨折においても小趾側に荷重が偏移しているケースは少なく、むしろ過度な母趾側荷重が目立ちます。

 

簡易な評価として、内反小趾の有無は第五中足骨(小趾側)の機能評価の指標になります。一般には小趾側への過荷重が内反小趾の原因として紹介されていますが、実際には小趾側での荷重を避け、小趾外転筋が委縮し機能しないがために、小趾が内反しているケースが多く、扁平足+内反小趾を呈している足部は小趾側の機能低下を疑って良いでしょう。

 

 

理学療法士 芋川雄樹

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