

Columnマイソール協会コラム
mysoleをつくってる人ってどんな人???【後編】
mysole®
2020.08.05
前編では、義肢装具士になるために、入らなければならない専門学校についてご紹介しました。
「この学校に入れてもらわないと義肢装具士になる夢が叶えられないんです!やれば頭がいいんです!」
なんて、意気込んだわたくしでしたが、入学当初のテストで0点ビリを取ったこともあったのですが‥‥
卒業前の学校内模試では、最高成績で57人中トップ3に入れるようになったのです!!
(そこらの塾の宣伝ではありません!笑)
これは、亡くなった祖母の教えなのですが、
「人より出来ないなら人の何倍も何十倍も努力すればいい」
これを心に留めて生きてる限り何事にも全力投球です!!
さて、後編では、学校生活から義肢装具士になってからの働き方等のお話です!
義肢装具士になるために学ぶ学校は、全国に10校程度しかありません。
関西地方では、兵庫県三田市に専門学校があります。
弊社の義肢装具士も全員がこちらの学校の卒業生であります。
学生の男女比や年齢層は前編で述べましたが、これだけ学校が少ないと様々な地域から学生が集まってきます。
学校近くで一人暮らしをしたり寮に入ったりと地元から離れて数年間は技術や知識を学びます。
義肢装具士は、コメディカルの中でも、ものづくりをして医療に貢献する職種であるため、
医学的基礎知識を学んだ上で、様々な疾患に応じて義肢や装具を製作しなければなりません。
このようなことから、学校では製作実習もかなりの割合を占めます。
学年が上がるにつれて製作実習も難易度が上がり、そのカリキュラムの一つに、
義足ユーザーさんを学校にモデルさんとしてお迎えして勉強させて頂きます。
学生の作った、とてつもなく痛い合わない義足を履かされたりもするわけですが、
モデルさんは文句一つ言わず勉強に協力してくれます。
私自身が義足ユーザーであるため、卒業後、母校でモデルをした経験があるのですが、
次の日の歩行に影響が及ぶくらい断端(切断して残った足)を痛みつけられた経験があるのです。(苦笑)
でもそれは卒業してから大変さに気付いたことで...
ご年配の方が多いモデルさんには、かなりの負担がかかっていたと思われます。
感謝ですね。
このように、学生の間から実際のユーザーさんに協力していただいて学んでいきます。
卒業後、国家試験に合格すれば就職をして現場で義肢装具士として働いていくのですが、
義肢装具士にも色んな場面活躍する場所があります。
例えば、
・義肢装具製作会社
・病院
・義肢装具材料メーカー
・義肢装具パーツメーカー
・医療機器メーカー
・教員
などと様々な場所で活躍することができます。
しかしその殆どは義肢製作会社に就職するのです。
義肢製作会社に勤務すれば、
・営業に出て病院やクリニックで患者さんに会い採型や適合をする
・会社で製作だけをする
・営業と製作を両方ともする
就職する会社によっても働き方は様々です。
失った機能を補助するための装具や、欠損した部分を補うための義肢作りは、日々変化する人の身体に合うように製作しなければならず至難の技でもあります。
しかし、それを必要とする人は高齢化社会が進むに連れ増加し義肢装具士を養成することも重要だと思われます。
日々変化する人体に適合させるのは本当に大変ではありますが、患者さんの日々の生活が少しでも楽に楽しく生活できるように、物...形...として現れる義肢、装具を製作、適合できる仕事は魅力的だと思います。
弊社は、装具会社でもinsoleのみを取り扱う他社とは少し違う装具会社でもあり、
足部のこと以外はあまり知らないわからない義肢装具士でもあり(笑)
足部のことなら他の誰よりも詳しい足の分野に特化した義肢装具士になれるよう、まだまだ未熟者ではありますが、専門性を更に磨きあげ色んな方の笑顔に触れる機会を増やしていけるように学び続けたいと思います。