Columnマイソール協会コラム
リハビリ職種が身につけるべきmysole®理論②「自信の根拠」
『インソール』と言えば…
整形外科的疾患に対して処方されるイメージが強いかと思います。
実際にmysole®も整形外科で処方されることが多いです。
具体的事例としては変形性膝関節症・扁平足・外反母趾などです。
世の中のオーダーメイドインソールと言うと、足の型をとってその形通りに作る、というのが多いですが、
mysole®の場合は必ずその方その方の動作特性に合わせたインソールにするため、動作の評価をします。
このページを読んでいる方からするとmysole®に関してもうご存じの方も多いと思いますが、あえて説明しますと、理学療法士がインソール作成のための評価をする所以はそこにあります。
理学療法士は医療業界の中でも「動作分析」のプロです。
その動作分析のプロが評価をすることで、ただ足の形になっているオーダーメイドインソールから、さらにその方の動作特性にあわせたオーダーメイドインソールになる、というのがmysole®の大きな特長です。
それに加えて、ここ最近の研究ではインソールを硬くして固定を強め過ぎたり、土踏まず(縦アーチ)の部分をただ上げたりすることによって、かえって足部に過剰な負担をかけることにつながるかもしれない、という研究も出てきています。
確かに固定することは足関節のぐらつきを抑え、安定感を向上させることができます。
また、扁平足などのようにアーチが少ない方のアーチサポートをすることで変化を実感することもあるかと思います。
しかしどちらも矯正力が強いので、長期間の使用で足部にストレスがかかってしまうようです。
mysole®はソフト矯正と呼ばれる、着用する方の能力を極端に邪魔せず、足りないところは少しだけ矯正して、動作の方向を優しく誘導する、という特長があります。
これは、中に入っている「歩行専用ラバー」の存在もまた大きな役割を持ってくれています。
これまでのインソールはインソールの中の素材までこだわると言うよりは、形状やカッティングの技術で勝負されてきていました。mysole®は独自の歩行専用ラバーを使用することで、技術的なものだけでなく、素材でも真剣に向き合っています。
ここまでこだわるか!と言われるくらい、mysole®は随所に拘りが詰まっています。
インソールは、靴同様『足を支える』重要な存在です。
足の裏とダイレクトに接しているという意味では、靴とはまた違う意味でとても大切な場所です。
理学療法士と義肢装具士がmysole®理論を学ぶことは、インソール作成に関わることができる、というだけでなく、動作を評価したり、その素材の価値を感じることができたりします。
そして何より、患者様の変化を目の前で見ることができ、自分自身のいないところでもその効果を維持させ、患者様自身の生活にも影響することができます。
これらが、リハビリ職種がmysole®理論を身に着けるべき根拠になります。
整形外科以外にも、脳卒中事例や、内科系ですと糖尿病・慢性腎不全などにも有用です。
またそのあたりの根拠にも触れていきたいと思います!
理学療法士 森本義朗