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足底胼胝について

足部

2020.12.24

今回は、足底の胼胝について考えてみましょう。

 

足底の胼胝とは、一般的には、魚の目などという表現で知られており、足の悩みの一つとして多くの方に見られる状態です。

 

これは、単純に足の裏の皮膚が部分的に硬くなった状態を示しており、時には痛みを生じる場合があります。

 

これは、皮膚が何層に産まれだした結果、肥厚し硬くなり、強くなっている状態でもあるので、頻回の荷重ストレスから足部を保護するという考え方もできます。

 

この場合は、疼痛が伴うか否かで、胼胝処理を判断すべきと考えます。

 

 

胼胝は、基本的には、足底圧中心位置(足圧が最も高い位置)に生じやすく、つまりはは偏った足部の運動機能を呈していること、機能低下を起こした足部の特徴でもあります。

 

多くのアスリートは、偏った動きをしていて、しかも運動量も半端ではないので、反復した特異的な動作により、胼胝を作りやすいのですが、足部機能が優れたアスリートは、足底も驚くほど綺麗な印象があります。

 

そういう意味では、アスリート=胼胝は当たり前と考えるのはセオリーではないようにも思えてきました。

 

では、どうすれば良いか?

なのですが、これは運動学的にフットケアをすることが有効です。

 

現在の知られているフットケアは、清潔にすること、爪のお手入れ、軽い足指の体操程度の話で、対象者の本質的な原因については目を向けていない印象があります。

 

私の考えるフットケアは、これらに加えて、動作分析を行い、動作と足部の特徴を捉えます。

この運動機能の改善こそが真のオーダーメイドフットケアであると自負しています。

 

これは具体的には、爪が悪くなる原因は、足部の運動機能と靴の選定ミス。

 

胼胝は、足底圧中心位置の偏位であることから、足圧分散のための足部周囲筋を中心とした個別的筋機能の改善および動作イメージの修正、足部の各関節の可動性の改善。

 

というように、要因というのは個人で様々なので、一様に同じフットケアを施行しても一向に改善に向かわないケースも多々出会うことになるでしょう。

 

また、もちろんですがマイソールは足底圧のコントロ―ルに最適であり、かつ胼胝を最短で改善するための要素を多く持ち合わせています。

早い方では、一か月くらいで皮膚の軟化を認め、改善していくこともあります。

 

このように、胼胝へのアプローチには個別的に足の機能の特徴を捉えなければ、真のケアというのはできないのではないでしょうか?

 

理学療法士 山口剛司


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