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今、子どもたちの足が危ない①!!!

足部

2020.07.29

 

今、子どもたちの足が危ない①! 

 

いつもコラムをご覧になって頂きありがとうございます。

mysole協会の芋川です。これまで足の機能について数回にわたりコラムを書いてきましたが、今回は志向を変えて、私の考える足育について書いていきたいと思います。

 

足育とは読んで字のごとく、足を育み、育てることです。

「足育」を商標登録するアキレス(株)は、「足育(そくいく)とは、人間が持つ足本来の機能を取り戻し、足の正しい育成を促すこと」。としています。

https://www.achilles-shoes.com/sokuiku/

 

 

ところが現代の日本では子どもたちの【足育】がうまく進まず、小学生のうちから足に慢性的なトラブルを抱えている子どもが急増しています。実際に私が担当する患者さんも15歳以下の子どもの件数が年々増加傾向にあり、そのトラブルの内容も多岐に渡ります。

 

では何故、現代の日本では子どもの足のトラブルが急増しているのでしょうか。その原因は大きく分けて2つあると考えています。

 

  • 靴選びの失敗

日本ではソフトな靴=歩きやすい靴としてまかり通ってしまっているのが現状です。確かに脱ぎ履きがし易く、軽くて柔らかな靴は子どもにとっては利便性が良いのは事実です。またそれらの靴は低価格で販売されている事が多く、保護者にとってもメリットがあります。しかしソフトな靴(特に踵部分。簡単に踵が潰れてしまう靴。)は足を支えるといった本来靴に求められる機能を果たしてくれません。安かろう悪かろうとはよく言ったもので、靴に関しては低価格であればあるほど本来靴に求められる必要な機能を削ぎ落した製品が多いのが実情です。

子どもの足は通常、外反位にあり成長と共に踵骨が直立し、アーチが形成されていきます。しかし、筋力の発達が不十分な子どもが柔らかい靴を履く事で外反足は助長され、足の健全な成長は見込めなくなってしまいます。靴の細かな機能については別のコラムで紹介するとして、少なくともヒールカウンターがしっかり搭載されたシューズを選択したいものです。mysoleマイスターとしてその人に合った正しい靴を選択してもらう事も重要な責務の1つだと思っています。

 

 

 

具体的な製品名を紹介する事は避けますが、近年流行の某メーカーの樹脂製サンダル型のシューズはあまりお勧めできません。踵が不安定な状態にあるのはビジュアル的に言うまでもありませんが、サンダルの中で足が不安定な状態にあり、サンダルが脱げないように足趾を伸展させ、趾先をサンダルのアッパー部分に引っかけ、ロックして安定させようとする履き方をせざるを得ません。踵骨が不安定な上に、足趾の動きが制限される。同時に外在筋優位な状態が足周りの筋肉の発達を妨げ、足の様々なトラブルの原因につながりやすいと考えられます。

低価格である事や脱ぎ履きのし易さ、そのデザインだけで靴を選んでしまうのは非常に危険な事なのです。

                                

 

次回は子どもの足トラブルが急増する理由についてパート2、足育にmysoleをどう活かすかを紹介していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

理学療法 芋川雄樹

mysole協会は【あなたの挑戦と足元から全身の健康】を全力でサポートします!

 


今、子どもたちの足が危ない②

▪今、子どもたちの足が危ない③


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