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これからの療法士が考える視点 vol.4【リハビリテーションの現場でコミュニケーションスキルを高める方法】

その他

2020.04.08

これからの理学療法士に求められるスキルとして、プレゼンテーションスキル・ネゴシエーションスキルが重要、というコラムをこれまで出してきました。

 

プレゼンテーションスキルについてのコラムはコチラ

http://u0u1.net/GRva

ネゴシエーションスキルについてのコラムはコチラ

http://ur0.work/Rfm9

コミュニケーションスキルについてのコラムはコチラ

http://mysole.jp/kyokai/column/638/

 

ということで、今回はコミュニケーションスキルを高める方法についてです。

 

結論から言うと「互いの違いを理解すること」でしたね。http://mysole.jp/kyokai/column/638/

 

コミュニケーションを高める方法については、巷で調べればたくさん出て来ますので、基本的なことは少しだけ書いていきます。

◆「相手のことに興味を持つ」

まずはなにより「相手のことに興味を持つ」ということが基本かつ重要です。

 

人を好きになった時に、

・その人はどんな食べ物が好きだろう

・どんな本を読んでいるだろう

・何時に寝て何時に起きてるだろう

・どんな仕事してるだろう

・家族は何人いるだろう

・どんな服のブランドが好きだろう

・スマホカバーはどんなものをつけてるだろう

・趣味はなんだろう

・・・・・・・・・

 

など、興味はつかないでしょう。そういうものです。

 

ところが、リハビリ職種として評価するときには

・関節可動域

・筋力

・ADL

・・・・・・・・・

 

など、医学的なものに限ってしまいます。

 

患者さん利用者さんに興味を持つという点でいけば、好きな人と同じなはずです。

 

例えば先程挙げた

・その人はどんな食べ物が好きだろう

・どんな本を読んでいるだろう

・何時に寝て何時に起きてるだろう

・どんな仕事してるだろう

・家族は何人いるだろう

・どんな服のブランドが好きだろう

・スマホカバーはどんなものをつけてるだろう

・趣味はなんだろう

・・・・・・・・・

 

好きな人に当てはまって、患者さん利用者さんに当てはまらないことなんて1つもありません(スマホを持っていない可能性はありますが)。

 

リハビリ職種だからといって「評価」「統合と解釈」で頭でっかちにならず、まずは相手に興味を持つ、ということを忘れないでください。

 

◆聞き上手は話し上手

コミュニケーションなんて、日本語が話せればいいのでは!?と勘違いしている方が本当に多いので注意が必要です。

そういう方に多いのは、自分のことばっかり話す傾向があります。

 

「傾聴」

 

という言葉があります。

これはただただ相手の話を聞くということです。

 

傾聴に小難しいことを言う方もいいますが、とにかく聞くことをしてみましょう。

 

そして以下に具体的な方法をお伝えします。

・目線を合わせる

・「表情」から読み取る

・動作やトーンをあわせる

・自分との共通点を見つける

・要点を相手の話したいものに絞っていく

 

などがわかりやすいかと思います。

 

まず目線を合わせることで相手の表情を読み取ることができます。

 

とは言え最初から面と向かいあうと、身構えることが多いですから、45°の角度から入るといいでしょう。

 

なにか患者さんに聞きいたときは、投げた時の表情とトーンをしっかり見ておきましょう。

そしてその時の動作やトーンに合わせることも重要です。

 

「ペーシング」「ミラーリング」という技術ですが、ひとまず難しいことはおいておきます。

 

相手が楽しそうなら楽しそうにアクションを大きくして相槌する、とか、暗い感じであれば目線を下げてゆっくり相槌、とかでよいかと思います

 

そしてあまりにも話の展開が違う方向に行く場合は、何か途中で違う話題を敢えて投げてみるのもいいでしょう。

 

リハビリテーションの現場では、どうしてもこのあたりの技術を学ぶ機会のないままに臨床に出てしまいます。

 

しかし、本当の「評価」を行う上でこのあたりの技術は必須です。

 

このあたりをおさえて臨床技術を高めていきましょう。

 

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