Columnマイソール協会コラム
マイスター活動報告
マイスター活動報告
今回は群馬県伊勢崎市にある鶴谷病院でマイスターとして活動する高橋慎吾さんの活動報告です。
普段は運動器リハビリ、少年野球障害外来に従事する高橋さんですが、フットケア外来のメンバーに加わったとのことで、フットケア部門におけるmysoleの可能性についてお話しを伺いました。
群馬県伊勢崎市にある社会医療法人鶴谷会鶴谷病院で勤務している高橋と申します。2022年6月にmysole®ベーシックマイスターを取得し、mysole作成を開始いたしました。
当院ではフットケアチームが設置されており、私もその一員としてインソール部門を担当しています。入院患者様の足部ケアや外来患者様の足部に関する相談を受け、解決策の提案やケアを実施しています。
フットケア外来というと、糖尿病の方が対象になる事が一般的ですが、当院では糖尿病以外の患者様も対象に含まれます。対象の多くは高齢者で散歩時に足が痛くなってしまう、魚の目やタコが痛い、外反母趾や巻き爪が気になっている等の相談を多くうけています。たかが外反母趾、胼胝や鶏眼も症状が悪化すれば活動量が低下し、ロコモやフレイルといった要介護の予備軍になってしまう為、介護予防の一環での活動という意識も持って従事しています。
足部の痛みや変形がある場合は、骨の崩れが原因となり、重心の偏りが起こった状態で歩行動作を繰り返してしまいます。時には足部の筋活動も低下し骨や靭帯に頼った動作により疼痛・変形を助長してしまうケースがみられます。mysole®ではこういった症状に対応することが出来ます。骨の誘導を行うことで外側や内側に偏ってしまった重心を修正し、足底筋の活動を促すことで、症状の改善を試みます。歩くたびに魚の目やタコに体重が過剰にかかり疼痛が誘発されている場合や、内側に重心が偏っているために外反母趾になってしまうなどの症状の動作を観察し、パッドを使い動作の改善を評価します。両側ともオーダーメイドとなる為、左右で症状が異なる場合にも対応しています。
上記の症状に対しインソール療法を提案できることで、フットケアの選択肢を増やすことはもちろん、介護予防の一環としての活動が地域貢献や自身のスペシャリティを活かす事に繋がり、やりがいを感じる事ができています。これからもっとたくさんの患者様の笑顔が見られるよう日々精進していきたいです。
鶴谷病院
群馬県伊勢崎市
急性期から慢性期・在宅医療まで、幅広い分野で医療介護サービスを提供するケアミックス型の医療機関。mysole協会の顧問である、古島弘三医師も非常勤医師として在籍。
野球障害外来やフットケア外来など、多岐にわたるサービスを提供している。