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リハビリ職種なら絶対におさえておきたい!【足部の機能1】

足部

2019.05.08

足部の骨格は26の骨と33の関節からなり、生体力学的に極めて優れた構造をしています。かの天才、レオナルド・ダヴィンチが【生体工学上の最高傑作】と述べるほどです。

 

人体の中でも秀逸、かつ複雑な構造を持つ足部については未だ不明な点が多いのが現状です。ここでは足の機能や研究論文・書籍の紹介を連載して行きます。

 

第1回目は代表的な足部機能についてのおさらいです。

 

① 推進力を伝達する強力なテコとしての機能

歩行において立脚後期からウィンドラス機構でMP関節を支点に強力なテコを形成し、地面をけり上げ推進力を得ています。倒立二足歩行と足部のテコの原理があり、燃費の良い歩行を実現したことで、人間は一度に長距離を歩くことが出来ると、一説では言われています。

 

② 地面に対し足部を適切に接地させる精密な形態変化

我々が、岩場のような不整地を転ばずに歩けるのは足部が接地面に対し柔軟にその形を変え、路面状況に合わせた足部形態を取ることが可能であるから多少の不整地は物につかまらず歩くことが出来きます。

 

③ 身体バランスを適切に保つための制御機能 ankle strategy

電車に乗っている時の事を思い浮かべてください。多少の揺れならば手すりを持たずに
バランスを保つことが可能です。外乱に対し巧みに反応しいわゆるankle strategyがこの役割を担っています。

 

④ 身体に加わる衝撃を吸収する機能

まず、踵の皮下組織が大きな衝撃吸収作用を発揮します。さらにトラス機能が荷重負荷をサスペンションのように分散し、地面からの衝撃を吸収します。もちろん足部以外の筋活動によるところもありますが、多くは足部機能によって衝撃は吸収されています。

 

この他にも足部の担う機能は多岐にわたりますが、足部は地面に接する唯一の部位であり、ヒトの動きを支える土台としての役割を有しています。ご存知の通り、足部形態は運動連鎖によって全身に波及し、他部位の障害因子になることは少なくありません。つまり足部を評価する臨床的意義は大きく、全身を診る上で足部機能は無視できません。

 

次のコラムでは①~④についてもう少し掘り下げてみたいと思います。

リハビリ職種なら絶対におさえておきたい!【足部の機能2】

 

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