Page top
マイソール協会コラム
マイソール協会コラム

Columnマイソール協会コラム

mysole®からphysical sole®へ

その他

2022.12.20

以前のコラムでも表題の2つのインソールについて記載があり、作成工程を含め同じインソールではありますが医療現場で生まれた医療用の『mysole®』、より多くの方々に「足元から全身の健康を」お届けしたい!という思いから誕生した一般用の『physical sole®』であるということは周知していただけていると思います。そこで今回は理学療法士として2つのインソールに関わるうえでの考え方について書いてみようと思います。

 

 

はじまりの『mysole®

mysole®』は病院やクリニックで医師の処方のもと、保険適応で治療用装具として作製されるインソールです。

そもそも治療用装具とは?

症状固定前に、治療のために医師の処方のもと一時的に使われるもの

保険適応で『mysole®』を作製するにあたり上記を意識する必要はあると思います。

医療現場で理学療法士が患者様に対し疾患別リハビリテーションを提供する際に必ず作成しなければならない「リハビリテーション実施計画書」という書類には、【短期目標】【長期目標】という項目があります。セラピストは身体機能をはじめ現状の日常生活動作能力を評価したうえで、期間内の理学療法を施行するなかで到達できうる予後を予測し、患者様から主訴や希望を聞き取り双方で目標を共有するという過程を踏んだうえで関わりが開始します。(この書類はリハビリテーション開始7日以内遅くとも14日以内に作成する必要があります。)

関わり方は異なりますが、『mysole®』作製において患者様と関わる際も、1単位よりも短い時間となることもありますが同じ意識を持つように心がけています。「治療の1つであるインソールの目標を明確にすること」「目標に到達するための治療の1つとして関わり、一時的に使用するものであること」この意識を持って作製した『mysole®』は運動療法の一部としての役割を果たすことができると考えています。

 

 

そして『physical sole®』へ

上記はあくまでも『mysole®』を作製する上での思考過程についてです。『physical sole®』はスポーツ、美容、足の悩みなどがある方への一般用インソールであると前述しました。

私としては予防理学療法に含まれるのではないかと考えています。

日本予防理学療法学会では、予防理学療法学を次のように定義しています。

国民がいつまでも「参加」し続けられるために、障害を引き起こす恐れのある疾病や老年症候群の発症予防・再発予防を含む身体活動について研究する学問

 

従来の理学療法に含まれる三次予防のなかの腰痛や膝痛の再発/重症予防は勿論のこと、膝OAをはじめとする運動器疾患の発症予防、老年症候群の予防などの医療現場の理学療法士ではなかなか関わることができなかった二次予防にも『physical sole®』は貢献できると考えています。またアスリートの怪我の予防などには既にphysical sole®ファミリーという形で関わっています。

この度神戸市御影にオープンした足育ROOMでは『physical sole®』を作製しているわけですが、mysole理論は変わりませんが『mysole®』作製時と少し思考過程を変えてみると面白いかもしれません。

 

 

 

表題では作成工程も含め同じインソールと記しましたが、如何でしょうか。『mysole®』と『physical sole®』は作製する思考過程を変えてみると、まったく違うものとなるかもしれません。また『mysole®』から『physical sole®』が誕生したように、『mysole®』使用を経て『physical sole®』へ移行していけるよう医療現場との連携も今後目指していけたらと思います。

 

足育ROOM

マイソールマイスター養成セミナーマイソールマイスター養成セミナー