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なぜ靴を履くのか

その他

2022.07.14

靴に関するコラムが続き、靴選びの大切さを感じて頂けていると思います。

 

私自身もインソールの作製にあたり土台となる靴の重要性を日々感じています。

 

そこで今回は視点を変えて

そもそもなぜ靴を履くのか、ということを考えてみました。

 

 

まずは

人間が靴を履く前に遡ってみます。

 

そもそもヒト(人類)の誕生は600700万年前。

そして二本足歩行の足跡の化石で最古のものが360万年前のラエトリ遺跡のもの。

 

400万年前くらいにアフリカで大規模な気候変動があり、森林の縮小、サバンナの拡大という背景があり、エネルギー消費を抑えて効率的に移動距離を延ばす選択を迫られヒトは二足歩行を獲得しました。

 

そして手が自由になったので道具や火が使えるようになり、直立により大きな脳を支えられるようにもなりました。

 

以上のことから考えられるは、人間は環境に適応した結果として歩行を獲得したということ、また【歩行は環境によって変わる、変えることができる】ということです。

 

 

 

では次に歩く環境について考えてみます。

歩く地面は何でできていますか?

 

ほとんどの方がアスファルトと答えられるかと思います。

 

ではアスファルトの上を歩くようになったのはいつからでしょうか。

 

日本のアスファルトの歴史を調べてみると、

本格的なアスファルト舗装の第1号は、1878(明治11)の神田昌平橋(東京)の橋面舗装とのことです。また1919年「道路法」が制定され、国策としての道路の舗装、改良が本格化し、さらに1923(大正12)の「関東大震災」が東京の都市改造の契機となり、急速にアスファルト舗装は進みます。しかしその後、太平洋戦争に突入し空襲による全土荒廃となり、そこからまた再建したといった歴史があります。

 

ここから考えられることは、

二足歩行の獲得までの何百年という歴史を考えると、足部がアスファルトに適応するのはまだ難しいのでは?

私たちの足部は現在の環境にまだ適応していないのでは?

 

なので靴を履いているのだと思います。

 

昨今では【環境から足を守る】【保温】などの目的に加え、装飾品としての役割も果たしているので、これから先ヒトの足がアスファルトに適応したからといって裸足生活に戻るとは考えにくく、今後も靴は必需品であり続けると思われます。

 

自分の足を守り、生涯歩き続けることができる足であるために、どんな靴を選べば良いのか。

 

mysole作製時にマイスターに尋ねるも良し、過去のコラムを参考にご自身で探しに行ってみるも良し。

またこの度オープンに向けて動き出している足育ROOMでは、【足育活動】の一環として靴へのアドバイスや履き方の指導なども行っていきますので近隣の方はぜひ足を運んで頂ければと思います。

 


足育ROOM 

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