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インソールと靴へのフィッティング

mysole®

2022.06.17

今回はインソールと靴へのフィッティングについて、何回かに分けてお話します。

 

まず靴のお話です。

 

当たり前ですがインソールは、靴がないと話になりません。土台である靴の準備が必要です。

 

ここで重要なのは、靴の条件になります。

 

靴のお話をするとキリがないのですが、現在では様々な種類や豊富なデザインによって、選択肢が増えています。

 

これは良くも悪くもあるのですが、自分の足と靴の知識があれば、選択肢が多いのは嬉しい反面、あまり予備知識がないと逆に混乱を招きます。

 

靴の選定には、サイズ(ワイズを含む)、アッパーの種類、アウトソールの堅さなど様々な点を考慮すべきですが、これに加えてその人の足の機能と身体機能を補う要素を持った靴という魔法のアイテムを探すには、至難の業です。

 

これはオーダーメイドで作った靴でさえも、難しいでしょう。

 

 

こんな私は、自分の靴は、100足近く保有していますが、その中でも実際履いている靴は、20足程度で、選りすぐりの履き心地とデザインを兼ね備えたものにしています。

それでもなかなかすべての条件が揃った靴など、出会えることは稀です。

 

こんな悩みを大抵の患者様はお持ちで、これを正しく提案できる人もそう多くはありません。

シューフィッターがすべて正してというわけでもありません。

 

靴がその方に合っているというのは、ただ楽なだけという観点ではないのです。

 

我々のような足と身体機能の観点から、その方に合った靴を提案するということは、医療の立場からも重要な役割を担っています。

 

これは、そう簡単なことではありませんし、私自身もまだ成し遂げていません。

 

話は、かなり脱線してしまいましたが、インソールを入れる靴をしっかり見ないとせっかく評価して作製したインソールが台無しです。

 

しかもそのインソールのせいで足が痛くなったとか、色々と責任を負わされるケースも少なくありません。

 

あなたがパッド評価して、作ったインソールは正しいはずです。

 

それが、靴へのフィッティングがうまくいかないだけで、すべてがマイナスになってしまうのです。

 

ですから、私は、靴のチェックを厳しく行います。

 

靴を用意できない場合は、そもそも作製をお断りします。

それくらい、自分の仕事に責任を持たなければなりません。

 

良い仕事をするための条件は、自ら作るという思考が重要だからです。

またそれが、患者様の利益にもつながるからです。

 

次回は、具体的な靴へのフィッティングに必要なチェック項目を解説いたします。

 


理学療法士 山口剛司

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