Columnマイソール協会コラム
マイスターさんからの質問にお答えします!
mysole協会の公式LINEを開設し1年以上が経過しました。
事務連絡はもちろんですが、マイスターさんからの質問を受け付ける場としても有効に機能しています。
今回はあるマイスターさんから届いた質問と回答をコラムに掲載したいと思います。
【Q】
ランジや片脚立位の評価に矛盾が生じ、評価結果を統合するときに悩みます。】
【A】
こんな場面、よくあると思います。
片脚立位では回内優位な状況で、ランジテストを行うと、回外優位・・・。
PADをどう貼ったらいいのか。。。
迷いますよね。100%断言できませんが多くの場合、静止立位の観察や非荷重位での足部評価で答えが出るかもしれません。
経験上、静止立位のアライメントは高確率で動的なアライメントにも影響、汎化します。
静止立位での状況は動的アライメントにも反映され、例えば回内足を呈している足は、片脚立位やランジ動作においても回内優位な状況を作りやすいという事です。
更に非荷重位での足部評価を行うと、同様に回内優位の状況が再現されると思いますので一見の価値ありです。
質問にあった評価の矛盾は評価の視点が間違っているか、その動作をいかに捉え思考解釈するかが見定まっていない場合に多いように感じます。山口CTOのコラムもご覧ください。思考する過程の重要性
もう1つ考慮したいのが、生じている障害の病態です。なぜその部位に痛みが生じているのか。
局所的なメカニカルストレスがかかるには必ず理由があり、慢性的なトラブルの原因の多くは動作の中に潜んでいます。問診、画像所見から得られる情報や病態を深く理解する事も評価を統合する上で不可欠ですね。
以上です。いかがでしょうか。恐らく同じような疑問を持っているマイスターさんがたくさんいらっしゃるのではないかと思います。公式LINEでの質問は随時受け付けていますので是非ご活用下さい。協会内でのシェアもコラムを通じて定期的に行っていきたいと思います。
最後に告知になりますが、上記のような質問や疑問の受付、mysole作製にまつわるヒントや小ワザを雑談レベルでお話しする【mysole Tips会】を12月に開催したいと思います!!詳細は追ってアナウンスしますので、多くのご参加お待ちしています!!
理学療法士 芋川雄樹