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サッカーシューズのあれこれ 第2弾

mysole®

2025.05.27

臨床を行う上でサッカーをしている患者様から「おすすめのサッカーシューズ」を聞かれたことはないでしょうか?

そんなときに力になりそうな豆知識を第2弾ではお伝えしていきます。

 

サッカーシューズといっても様々なメーカーからたくさんのモデルが販売されており「このシューズを選べば間違いない!」というものはありませんが、患者様の病態や症状とシューズの特性を絡めてどれが良さそうなのかを提案することはできます。

そして、サッカーシューズも数年前と比較すると機能性が非常に向上しておりとても感動しています!

メーカーが出している製品説明やサッカーショップ店員さんの話を聞くと、足部の機能解剖等を考慮し作られているなと思うシューズもあります。

 

1弾のコラムでも記載しましたがサッカーシューズには種類があり、大きく分けてスパイクとトレーニングシューズがあります。

スパイクのアウトソールについているスタッドといわれる突起には、丸型(太め/細め)やブレード型、三角形のものといくつか種類があり、それぞれに特徴があります。

グラウンドの状況や足の状態に応じて選択する選手も多く、プロアスリートでも自身の疲労度や身体の状況を考えて、練習時にはトレーニングシューズを選択するケースもあると聞いたことがあります。

成長期にあたる年代(特に小学生)は練習時にはトレーニングシューズ、試合の時はスパイクという形でシューズを使い分けられるのが理想です。

成長期に多いシーバー病や種子骨障害などで症状が長引いて難治性になっているケースはクッション性の高いトレーニングシューズをお勧めします。

 

スパイク選びのポイント

サッカー競技者でよくみられる足部疾患の種子骨障害や足関節反復性捻挫、アキレス腱炎を例としてスパイク選びのポイントをお伝えします。

 

種子骨障害

トレーニングシューズであればスパイクと比べてクッション性が担保されているのである程度は衝撃が緩和できます。症状が長引く種子骨障害はスパイクのスタッドの形状を見直す必要も出てきます。

黒いスパイクの写真はちょうど母趾球あたりにスタッドが配置されており、アウトソールからの突き上げにより種子骨へのストレスが増大してしまう可能性があります。

もうひとつのスパイク写真は母趾球あたりに直接スタッド配置が干渉しないようになっており、左の写真のスパイクと比較するとアウトソールからの突き上げによるストレスは軽減できます。

決して種子骨にストレスをかけないように作られたスパイクではありません!笑

360度どの角度にもターン動作がしやすいように設計されたスタッド配置になっているそうです。

色々なスタッドの型、配置がありますのでこのようなポイントを一つ知っておくのも良いと思います!!

 

足関節反復性捻挫(足関節不安定症)

 

反復性捻挫を引き起こす原因として考えられる大きな要因は後足部の不安定性の増大です。

近年、多くのメーカーがシューズに「踵骨の安定性」を求める傾向が強くなっています。

シューズを作製する際に採用されるラスト(足型)もモデルチェンジごとに踵骨がより安定するような形にどんどん開発されている印象です。

 

 

写真のような「ヒールカウンター」といわれる硬い素材を使用し踵骨のブレを抑制する機能やヒール内側部分にクッションを搭載してシューズ内での踵骨の安定性を補う機能を備えたシューズも多くなってきています。

反復性捻挫等により後足部の不安定性要素が強い症例に対して、このような機能を備えているシューズを選択することでシューズ内での後足部の安定性をより向上させることができ、捻挫予防やパフォーマンスアップに繋がる可能性も期待できます。

もちろんヒールカップなしのスパイクでも踵骨の安定感が出るような足型を採用しているモデルもたくさんあります。

私の個人的な意見(体験談)ではありますが、踵骨が小さいタイプの人はヒールカウンターありのシューズの方がフィット感が得られますし、動作時のシューズ内での足部のズレが生じづらいと思います。

アキレス腱炎

 

アキレス腱炎の原因も様々ではありますが、シューズからの刺激で炎症が収まりづらい環境を生み出しているというケースもあります。

赤丸で印した部分が圧痛部位と重なる場合、その部分の形状が症状緩和を阻害してしまってるというパターンも多くあります。

素材や高さを足の状態に合うものへ変更するか、クッション等を貼付してあげるのもストレス軽減に繋がります。中にはスパイク加工を行っている店舗で職人さんにアキレス腱の炎症部分に当たらないようにカットするケースもあるそうです。

 

サッカーシューズとmysole

サッカーシューズへmysoleを使用する際の注意点をお話しします。

サイズ選択

サッカーシューズと普段靴とではサイズ規格が全く異なります。

それぞれのメーカーごとでも異なりますが、サッカーシューズへmysoleを使用する際はサイズ表記より0.51㎝小さくしないとシューズ内へ収まりません。経験上、ほとんどがサイズ表記より1㎝小さく発注するケースが多いです。

その為、mysoleを普段履きとサッカーシューズの両方へ使用するのが難しくなります。

厚さの選択

サイズのみならず、厚さの選択も重要です。タイトフィットに成型されているサッカーシューズへ通常の中芯の厚さ(3)で作製した場合、きつすぎて履けないという事も多々あります。

アッパー素材が天然皮革の場合、多少のキツさであればアッパーが伸びて足に馴染んでくれますが、人工皮革の場合ではアッパー素材の伸張はあまり期待できないので注意が必要です。

採型の段階でシューズの形状やアッパー素材、試し履きの感触を加味して中芯の厚さの選択を行いましょう。場合によってはシートインソールを提案するケースもあります。

芯材の選択

サッカーシューズへmysoleを作製する際の最大のポイントが芯材の選択です。

サッカーシューズはアウトソールが細く成型されているものが多く、芯材幅のカスタムが必須になります。

芯材が内側面にはみ出すぎていると、キックの際に干渉してしまいキック精度の低下やシューズ内でのインソールのずれに繋がるリスクがあります。

近年、ワイドモデルのシューズもたくさん出てきていますが芯材はできるだけ細くした方がシューズへの適合は良いです。

まとめ

サッカーシューズには様々な種類があり、カテゴリーやグラウンド、自分の足に合ったシューズ選びが重要です。

サッカーシューズは他競技のシューズと比較するとクッション性は劣りますが、そこを埋められるのはmysoleなのではないかなと感じています。

サッカーは足でボールを扱う競技なので、作製にあったての難しさはもちろんたくさんあります。しかし、足を使うスポーツだからこそインソールが非常に重要なのではないでしょうか。

自分の足部機能を最大限に引き出すためのPADやラバー素材を使用しながら身体への負担を減らし、足部から全身へのコントロールができるmysoleはパフォーマンスアップ・障害予防へ大きな役割を担ってくれるはずです!!

 

サッカーシューズだけでなく、採型時には必ず患者様の履いているシューズも合わせて確認し、的確なアドバイスができると良いでしょう。

インソールで足部機能が補正できたとしてもシューズが足に合っていなければ期待している効果が得られません。

 

マイスターの皆様、引き続きmysole作製時には一足一足こだわりを持ち、魂を込めて作製していってください!

 


mysole協会 鷲﨑翔太

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