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リハビリ職種なら絶対に抑えておきたい!【各関節の構造1】

足部

2019.12.06

 

距腿関節

 

距腿関節は脛骨側が凹、距骨側が凸のらせん関節であり、腓骨外果と脛骨内果が距骨滑車を挟み込むことで成り立っています。ほぞ穴状になっているため、構造上の骨性安定性が高いのが特徴です。小さな関節面で大きな荷重を受けているため、重心の偏移に伴って容易に足関節へ過剰なトルクを生じやすいと考えられます。

 

 

主に足部の底背屈を担う関節ですが、距骨の複雑な構造によりその動きは多様です。

距骨滑車は前縁が厚いため、背屈時には遠位脛腓骨間を開大させ、距骨がはまり込む格好になるため足関節は安定します。一方で底屈時には関節に遊びをもたらします。脛腓間の開大が要求されるため、腓骨の可動性も距腿関節の可動域に影響します。

 

 

付随する筋肉や靭帯の緊張も動きを制動するわけですが、捻挫などにより各靭帯が損傷すると関節包内では異常な運動が出現し関節運動軸の偏移に伴い関節可動域制限や局所的にかかるメカニカルストレスの増大することが予想されます。

 

関節筋による作用は少なく、荷重関節で唯一90°に屈折し、ほとんどの筋は複雑な支帯や腱鞘を通り距腿関節を跨いで走行しているため炎症や浮腫による滑走障害を生じやすく、前述した関節可動域制限や局所的にかかるメカニカルストレスの増大の影響を受けやすいため、注意が必要です。

 

理学療法士 芋川雄樹

 

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