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リハビリ職種なら絶対に抑えておきたい!【足部機能④】

足部

2019.09.25

 

 

リハビリ職種なら絶対に抑えておきたい!【足部の機能④】

 

Ankle strategy
人間のバランス制御に深く関わるのはhip strategyとankle strategyです。
ここで言うバランスとは、姿勢保持や動作時の安定性・不安定性を示すものです。神経学的な機序については割愛します。
Ankle strategyは身体重心が支持基底面中央付近に位置するときに活発に作用し、姿勢の安定化に際し先行して作用するのが普通で、hip strategyに比べ動きが小刻みであることが特徴です。
立って電車に乗るときに、小さな揺れ(外乱)に対してバランスをコントロールできるのはankle strategyによるところです。大きな揺れに対してはhip strategyやステップ反応でバランスを保持しています。
とりわけAnkle strategyでは身体を1つの塊として足部から全身をコントロールしようとするため、多くの筋による固定作用が必要で、頭部の運動をみれば明らかであるように上半身の運動量が少なくなります。

多くの先行研究で高齢者ではankle strategyが出現しにくく、hip strategyにバランス戦略を依存することが報告されています。主に筋力や姿勢の影響と考えられていますが、私は評価をする上で足趾の機能や変形にも着目しています。

 

 

 

高齢者の足部に多い特徴としてハンマートゥやクロウトゥなどの足趾の変形があります。これらの変形は履物の影響もありますが、足部の内在筋と外在筋のバランスが崩れてしまった結果として考えられます。

加齢により、足部内在筋が委縮することで外在筋優位の筋活動となり筋の走行上、外在筋優位は距腿関節や距骨下関節の自由度を低下させる原因になり得ます。ハンマートゥの様にMP関節よりも遠位で屈曲運動が生じている場合、外在筋優位となるため足部を柔軟に使う事が出来なくなってしまいます。足部の自由度の低下は姿勢制御をhip strategyに依存し、ankle strategyの活性化が不利となり易転倒傾向を助長します。(身体の力学的な平衡を考慮すると、円背姿勢がある場合、ankle strategyは作用しにくくなるため、円背姿勢の高齢者が易転倒傾向にあるのは若年者に比べ、転倒に対する運動戦略のバリエーションの少なさがもたらすものとも考えられます。)

 

 

 

 

高齢者に限ったことではなく、若年者やアスリートでも足趾の変形を有している方は少なくありません。Ankle strategyがうまく機能しなければ代償戦略で動作を遂行し障害のリスクを高めてしまいます。
バランス練習や、若年者の障害予防の観点で介入する際には足趾の機能低下や変形を見落としてはなりません。
足趾への介入を並行しつつ、Ankle strategyを足圧中心制御と言うように足部の回内外、底背屈の可動性が得られた上で、足圧中心を足底内で自在に操る能力と筋活動に考慮した足部へのアプローチが重要だと考えています。

 

 

参考文献: 山嵜勉(1997)整形外科理学療法の理論と技術

 

 

 

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